「キリンラガービール」と「キリンクラシックラガー」は、どちらも長く親しまれている定番ビールです。名前に「ラガー」が入っているため、「ほとんど同じ味なのでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に飲み比べてみると、苦味の出方や後味、飲みやすさに違いがあります。大きなポイントは、製造工程における熱処理の有無です。
この記事では、キリンラガービールを「普通のラガー」として、キリンクラシックラガーとの違いを味わい・製法・アルコール度数・おすすめの選び方に分けて紹介します。どちらを買うか迷ったときの参考にしてください。
キリンラガーとクラシックラガーの違いを簡単に比較
まずは、2種類の違いを大まかに整理しましょう。
| 比較項目 | キリンラガービール | キリンクラシックラガー |
|---|---|---|
| 製造上の特徴 | 熱処理をしていない生ビール | 熱処理をしたビール |
| アルコール分 | 5% | 4.5% |
| 味わいの印象 | キレがあり、すっきり | 苦味とコクがしっかり |
| おすすめの飲み方 | 食事と一緒に軽快に | ビールの味をじっくり |
どちらも麦芽、ホップ、米、コーン、スターチを原材料としています。原材料が大きく異なるわけではなく、発酵後の処理方法などによって風味の方向性が変わる点が特徴です。
そもそもラガービールとは?
低温でじっくり発酵させるビール
ラガーとは、一般的には低温で発酵・熟成させるタイプのビールを指します。日本で日常的に飲まれているビールの多くがラガーに分類され、すっきりした飲み口とキレのある後味が魅力です。
一方、ラガーという言葉は「熱処理をしているかどうか」を直接表すものではありません。キリンラガービールもキリンクラシックラガーもラガーですが、熱処理の有無が異なります。
「生ビール」は熱処理の有無を表す
ビールの表示で使われる「生」は、一般的に熱処理をしていないことを示します。キリンラガービールは熱処理をしていない生ビールです。
キリンクラシックラガーは、昔ながらの製法をイメージさせる熱処理ビールです。熱処理によってビールの品質を安定させる方法が用いられており、これが味わいの違いにつながる要素のひとつとされています。
キリンラガーとクラシックラガーの味わいを比較
キリンラガービールはすっきりしたキレが魅力
キリンラガービールを口にすると、炭酸の刺激とホップ由来の苦味が広がります。苦味はしっかり感じられますが、飲み終わるとすっと消えていくような後味が特徴です。
たとえば、揚げ物や焼き鳥を食べながら飲む場合、口の中に残った油分を炭酸と苦味が流してくれるように感じられます。1杯目だけでなく、2杯目以降も軽快に飲み進めやすいタイプです。
アルコール分は5%で、クラシックラガーより少し高めです。すっきりした味わいの中にも、ラガーらしい飲みごたえがあります。
クラシックラガーは苦味と麦芽のコクを楽しみやすい
キリンクラシックラガーは、ひと口目からどっしりとした苦味を感じやすいビールです。苦いだけではなく、苦味の奥に麦芽のうまみやほのかな甘みがあり、味の厚みを楽しめます。
後味には丸みがあり、キリンラガービールよりも余韻が長く残る印象です。ビールを勢いよく飲むというより、料理と合わせながら少しずつ味わいたい日に向いています。
アルコール分は4.5%と、キリンラガービールより0.5ポイント低めです。ただし、苦味とコクがはっきりしているため、軽いビールというより、しっかりした飲みごたえを感じやすいでしょう。
製法の違いが味に与える影響
熱処理をするクラシックラガー
キリンクラシックラガーは、熱処理を行うタイプのビールです。熱処理によって発酵に関わる酵母の働きを抑え、品質を安定させます。
この昔ながらの製法が、クラシックラガーらしい落ち着いた味わいや、しっかりした苦味の印象につながっていると考えられます。もちろん、味わいは温度やグラス、保管状態によっても変わるため、熱処理だけですべてが決まるわけではありません。
熱処理をしないキリンラガービール
キリンラガービールは熱処理をしていない生ビールです。熱処理をしないことで、すっきりした飲み口やキレのある後味を楽しみやすい設計になっています。
同じ原材料を使用していても、工程の違いによって、口当たりや苦味の残り方が変わります。両方を冷やして飲み比べると、キリンラガービールは軽快に、クラシックラガーはふくよかに感じられるでしょう。
料理との相性で選ぶならどっち?
キリンラガーがおすすめの料理
キリンラガービールは、幅広い料理に合わせやすいタイプです。特に、唐揚げ、餃子、焼きそば、フライドポテトなど、塩味や油分のある料理と相性がよいでしょう。
炭酸とキレが料理の味を邪魔しにくいため、夕食中に何杯か楽しみたい方にも向いています。夏場の barbecue や、仕事終わりの最初の1杯にも選びやすいビールです。
クラシックラガーがおすすめの料理
クラシックラガーは、味付けが濃い料理や、肉のうまみを楽しむ料理と合わせやすいでしょう。たとえば、焼肉、煮込み料理、味噌味の料理、濃いめのタレを使った焼き鳥などです。
ビールの苦味とコクが料理に負けにくいため、食事と一緒に飲んでも存在感があります。チーズやナッツなど、少量のつまみを用意して、ビールそのものをゆっくり味わうのもおすすめです。
好み別に見るおすすめの選び方
すっきり飲みたいならキリンラガー
苦味は好きだけれど、後味は軽快なほうが好みという方には、キリンラガービールがおすすめです。冷蔵庫から出してすぐ、しっかり冷えた状態で飲むと、炭酸の爽快感とキレをより感じやすくなります。
苦味やコクを重視するならクラシックラガー
「ビールを飲むなら、苦味をしっかり味わいたい」という方には、キリンクラシックラガーが向いています。麦芽のうまみや、飲み終わった後の余韻を楽しみたい場合にも選択肢になります。
迷ったら2本を飲み比べる
どちらが自分に合うか迷ったら、350ml缶を1本ずつ用意して、同じ日に飲み比べてみるのが近道です。飲む順番は、すっきりしたキリンラガービールを先に、味の厚いクラシックラガーを後にすると違いを感じやすくなります。
冷やし方、グラスの形、注ぎ方をそろえると、製法による風味の違いにも気づきやすくなります。最初はひと口ずつ飲み、次に料理と合わせてみると、自分の好みを判断しやすいでしょう。
キリンラガーとクラシックラガーに関するよくある質問
キリンラガーとクラシックラガーは同じ商品ですか?
同じ商品ではありません。どちらもキリンのラガービールですが、キリンラガービールは熱処理をしていない生ビール、キリンクラシックラガーは熱処理をしたビールです。味わいも、キリンラガーはすっきり、クラシックラガーは苦味とコクが強めという違いがあります。
クラシックラガーのほうがアルコール度数は高いですか?
いいえ。紹介した商品情報では、キリンラガービールが5%、キリンクラシックラガーが4.5%です。クラシックラガーはアルコール分がやや低い一方、苦味やコクによって飲みごたえを感じやすいタイプです。
どちらが苦いビールですか?
一般的な飲み比べでは、キリンクラシックラガーのほうが苦味を強く感じやすい傾向があります。ただし、苦味の感じ方は温度や体調、料理との組み合わせによって変わります。よく冷えた状態では、キリンラガービールのほうが爽快感を強く感じることもあります。
原材料にも違いがありますか?
紹介されている原材料は、どちらも麦芽、ホップ、米、コーン、スターチです。主な原材料が同じでも、熱処理の有無や製造工程の違いによって、苦味・コク・後味に差が生まれます。購入時は缶や瓶に記載された表示も確認すると安心です。
飲みやすいのはどちらですか?
すっきりした後味を重視するなら、キリンラガービールのほうが飲みやすいと感じやすいでしょう。一方、苦味や麦芽の味わいが好きな方には、クラシックラガーのほうが満足感につながる場合があります。
まとめ:すっきり派はキリンラガー、コク重視ならクラシックラガー
キリンラガービールとキリンクラシックラガーは、どちらもラガータイプのビールですが、熱処理の有無や味わいに違いがあります。
キリンラガービールは、熱処理をしていない生ビールで、炭酸の刺激、ホップの苦味、すっきりしたキレが魅力です。食事と合わせて軽快に飲みたい方や、後味の爽快感を重視する方に向いています。
キリンクラシックラガーは、熱処理による昔ながらの製法を採用したビールで、どっしりした苦味、麦芽のうまみ、ふくよかなコクを楽しみやすいタイプです。ビールらしい苦味をじっくり味わいたい方や、濃い味の料理と合わせたい方におすすめです。
「普段の晩酌にはキリンラガー」「ビールの味をしっかり楽しみたい日はクラシックラガー」のように、気分や料理で選び分けるのもよいでしょう。2種類を飲み比べれば、自分の好みに合う一杯がきっと見つかります。
